ホンジュラスの国花とは?

ホンジュラスの国花とは?

ホンジュラスの国花は、Rhyncholaelia digbyana(リンコレリア・ディグビアナ)という美しいランの一種で、通称「聖母の蘭」として親しまれています。 1969年に国会で正式に国花として制定され、ホンジュラスの生物多様性と固有の文化を象徴しています。

リンコレリア・ディグビアナの選定の経緯とは?

もともとホンジュラスの国花は「バラ」でしたが、スペイン植民地時代に持ち込まれた外来種であるため、土着性が欠けていると批判されました。1969年11月25日または26日、ホンジュラス国会は「聖母の蘭」を国花として正式に制定しました。この選定は、国のアイデンティティを強調するための重要な一歩でした。

リンコレリア・ディグビアナの象徴する意味とは?

「聖母の蘭」は、ホンジュラスの固有種であり、国の生物多様性を象徴しています。また、その別名が示すように、キリスト教文化における聖母マリアへの信仰とも結びついています。この花は、純白で神聖な印象を与え、国家の誇りを表現しています。

リンコレリア・ディグビアナの豆知識

「聖母の蘭」は、種名が収集家Edwards St. Vincent Digbyに由来し、属名はギリシャ語で「嘴状」を意味します。ホンジュラスでは6月から7月にかけて開花がピークを迎え、蘭愛好家に人気があります。また、中米では他にもグアテマラが「白い修道女の蘭」を国花に選ぶなど、ランは地域文化に深く根付いています。

リンコレリア・ディグビアナの特徴・生態・見た目

このランは樹上性で、雲霧林の樹木に着生しています。花は直径約18cmで、白緑色をしており、フリル状の三裂唇弁が特徴です。夜にはレモンのような香りを放ち、主に蛾によって花粉媒介されます。日中は蜂や蝶、鳥も訪れ、受粉や隠れ場所として機能しています。

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